蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

『蕨城（館）は戸田・蕨両方にあったのではー蕨城を考える』－⑤

現在の戸田市、蕨市には金子姓を名乗る家が多くあります、特に上戸田・下戸田・中町・喜沢には多く、しかも、そのうちの何軒かは大きな屋敷を構えています、しかし、その出自については明瞭ではないようです

さらに、戸田市には鎌倉武士の落ち武者伝承が多く伝わっています、それらは時代的に数時にわたる話を重ねて面白くしているのでしょうが、まったく無視する訳にはいかないでしょう、そのうちにはいくつかの真実があると思います

また、ずっと後世になりますが、江戸時代の１８００年代に編纂された『新編武蔵国風土記稿』に記述されている桃井播磨守直和の伝承もあります

このような事に加え、先賢の諸氏の考察、最近判ってきた考古学的資料、推測される当時の地形などを考えながら、桃井播磨守と金子氏、戸田の御所、戸田城、もものい屋敷、百の井屋敷、蕨城などについて推測をまじえて考察していくことにします