入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

◇ 蕨の歴史ー200

市と交通の発達は、商品流通を活発にし貨幣経済を発達させました、そこには流通する商品を扱う商人の活動が見られます、蕨に関係のあった岩付の商人の姿を例として見てみます

岩付には、長禄元年(1457年)太田氏により岩付城が築城され、序々に城下町を形成していきました、戦国期には多くの人が集住し、市が開かれました、その岩付で力をもった商人が勝田氏です、永禄3年(1560年)の太田氏資判物写には、勝田佐渡守に「れんしゃくし(連雀)公事棟別免許」とあり、商人が市に集まり商いをする際に納める公事や棟別役の免除が行われ、また後北条氏も同様の免除を行ったと思えます

さらに後北条氏から入婿した城主太田氏房は、勝田氏の嫡嗣問題に関与しており、これらの事から勝田氏は、連雀商人を束ねていたとみられ、御用商人的存在であつたことをうかがわせます