2010-02-03 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 金錯銘鉄剣(辛亥銘鉄剣)と埼玉(さきたま)古墳群 [47] 埼玉古墳群の全容 ⑩ ◇ 将軍山古墳ー2 円筒埴輪は60センチから70センチ台の大きさの4条突帯で、これらは1・7メートル間隔で墳丘に樹立されていたことが確認されています、造り出しは墳丘西側の後円部のくびれ部に接して位置しています、造り出しは他のものと比べて大きく、幅13メートル、奥行き13メートルです、周辺からは須恵器はそう(穴の部分に竹などの筒・管をさして酒などを注いだり、吸ったりする道具)・高坏・提瓶・長頸壺・壺・大甕、土師器坏、円筒埴輪や形象埴輪の盾、靭などがまとまって出土しています 張り出しは墳丘の左側にあり、その形状は墳丘側で15メートル、外側で26メートル、突出し部22メートルの外に広がる台形です、外濠はめぐることなく、全体がそのまま外部へとつながるが、その南側にも幅2メートルの陸橋があります、この周辺からは盾もち人物、家・馬の埴輪と土師器坏などが出土しています、横穴式石室(第1主体部)は玄室2メートル、長さ3・2メートルの右片袖の石室で、羨道幅1メートルです、側壁にはいわゆる房州石が積まれ、天井石は緑泥片岩が使われています