入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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川口の古を考える

木曽呂表遺跡・大字木曽呂(表・北) [2]

遺跡は鳩ヶ谷支台の北西部、西に芝川の沖積地を望む舌状台地上にあり、台地は南北400m、東西200mの幅で、標高は19m、沖積地との比高は12mです、東側は小支台が複雑に入り込み、緩斜面となっています、遺跡は舌状台地の全域に展開し、遺物の散布範囲は南北300m、東西200mに及んでいます、調査地点は、台地縁辺の住居密集地点と推定されます

検出された遺構は、縄文時代前期の住居跡1軒、中期の住居跡3軒、土壙2基です、調査面積が限られているてめ、住居跡はいずれも一部の調査に留まっています

遺物はダンボール箱10箱にのぼる量が出土しています、グリッド出土の土器では、本遺跡の主体を占める中期中葉から後葉の遺物に混ざり、花積下層式、五領ヶ台式がまとまっています、大宮台地に於けるこの期の資料は花積貝塚発掘後、散発的なものでしたが、近年、鳩ヶ谷支台の天神山遺跡で良好な資料が遺構に伴って検出されています、本遺跡出土のものは、胎土、焼成とも天神山遺跡と強い共通性が認められます