入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

川口の古を考える

石神仲道遺跡第1、2、3、6次調査・大字石神字仲道1692-1地点他 [3]

これらの土坑はグループで構築されており、深い掘り込みを有するものが小舌台地縁辺部に作られています、第3次調査で検出された35、38、40号土坑のように落とし穴と呼ばれるものは、南側に緩やかに傾斜する箇所に並列に検出されています、これに伴う遺物の出土が少ないため時期は判明しませんが同時期に構築されたと思われ、後期以外の時期であると考えられます

埋甕を伴う13、16号土坑や墓壙と思われる11~14、15、16、18~22、24~31号土坑は調査区中央部から北側に集中して構築され中央谷部を囲むように存在しています、これらのことから当遺跡に形成された後期の集落形態は、小舌状台地全体を有効に生活の場として活用し、環状の盛土(墓域)を中心に外側に住居址群、台地縁辺部に特有の土坑が配置されているようです

近世紀の遺構としては、第6次調査の西側調査区で、溝状遺構が集中して南北方向に構築されています、これらは道状遺構と考えられ、西側に並行して存在する日光御成街道との関連が考えられます