入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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川口の古を考える

新井宿下一斗蒔遺跡・大字新井宿字下一斗蒔90-1他地点調査 [6]

<鎌倉・江戸時代>

和鏡が出土している溝がありますが、その和鏡の時代認証により溝の時代は鎌倉以降近世にわたることになります

江戸時代に関する遺構としては、土坑11基、溝5条、地下ムロ4基が検出されました、土坑11基は全地区に散在し、円形、長方形ないし不正形を呈する大型のものです、土坑からは遺物は陶磁器の小破片が若干出土しているのみです、溝は区域外へと延びるものが多く、方向性としては南北方向に走るものと東西方向に走るものとがあります、中世のものと思われるものだけが方向性が異なっています

溝からの遺物はわずかに陶磁器の碗等、他に摺鉢、かわらけ、金属製品、火打ち石等が出土しています、地下ムロはC区3号溝に囲まれた部分に検出され、すべての入り口を南側にもっています、形態的にはほぼ同様のもので、遺物として、碗・皿・徳利などの陶磁器類、かわらけ、内耳焙烙・手あぶり等の土器、煙管・釘・銭貨等の金属製品、人形等の土製品などの様々のものが多量に出土しています、他に石製品として砥石・火打ち石等もわずかながら見られます