2009-06-13 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 川口の古を考える 新井宿下一斗蒔遺跡・大字新井宿字下一斗蒔90-1他地点調査 [4] <縄文時代> 住居址2軒、土坑100基、ピット等が検出されています、住居址2軒はどちらもC区から確認され、時期も同じで、中期加曾利E式期のものです、1号住居址は遺存状態も良好で、炉跡の位置や柱穴の位置関係等から2時期の建替えの可能性もあります、この住居址からは埋甕や石囲い炉などが検出され、この時期の土器が多数出土し、石鏃・石斧・石皿・磨石等の石器類も多く見られました、石囲い炉は石器を多く用いており、不足部分には土器片を利用しています 2号住居址は遺存状態が悪く、西側部分と南東部分に攪乱をうけてしまっており、西側一部を調査区外へと残しています、この住居址からもこの時期の遺物がまとまって出土しています 土坑はB区とC区東側を中心に100基と多いが、遺物の出土量は非常にすこしです、ピットはB区中央とC区西側に多く、ある程度円形に巡るものが数箇所存在し、大きさ、形状等は住居址が後世の削平をうけて柱穴のみが残ってしまったのかもしれません