2009-04-05 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 鳩ケ谷の古を考える 辻字畑田第3遺跡・南7-35-16の一部地点調査〈5〉 結論としては、第3号方形周溝については、その形態的特徴と柱穴列を伴う可能性の存在から、また第2号方形周溝については、部分的検出であり断定はしえないものの、その形態的特徴と壷の残存率の低さ、そして、周溝を水対策の施設として捉え、標高の低い方向に向い溝底面が傾斜していることから「周溝を有する建物跡」である可能性はあります 第1号方形周溝については、形態的特徴が「周溝を有する建物跡」の諸例に酷似し、甕の出土率が高く、壷の残存率が低いことも共通点といえます、ただ、底部穿孔土器の出土、開口部における半完形土器の集中出土が、遺構の性格を判断する上での障害となります、従って、現状では確定的な判断は保留となります